人の往来が、道をつくり、村をつくる。

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「人の周遊こそが、その地域の活力なんです」
そう話すのは、総務企画課の福井啓太さん。

福井さんはもともと西粟倉村出身です。進学で村を出た後も、帰省する度に故郷の荒廃を目にし、心を痛めていました。かつて多くの人が利用していた実家横の里道は、人が通らなくなったことで草が茂り、石垣は崩れ、本来の道ではなくなってしまいました。鹿害を防ぐため、道を塞ぐように張られた防護柵の向こう側は、道も農地も荒れ果て、もう人間の世界ではありません。
「人の移動がなくなると、その場所は死んでしまう」
そう危機感を感じた福井さんは、西粟倉村に帰り、この課題を解決するために役場へと入庁しました。

役場職員となった福井さんは、空き家改修の相談で訪問した、家主の住民の方からこんな声を聞きます。
「ここらへんは前まで賑やかだったけど、今は人が通ることも少ない。人の行き来はもちろんだけど、最近は車が通るのを見るだけでも嬉しいと感じる」
その切実な想いに触れ、自身の感じていた課題を解決することの重要性を再認識しました。

福井さんは、自家の荒れ果てた道の奥で畑を始めてみました。すると、あれだけ荒れ果てていた道が、道の形を取り戻してきたそうです。また、様々な企業がオフィスを構え活動することで活気を取り戻した廃校や、子どもたちが行き交うことで明るさを取り戻した道。人が行き交うことで、これまでは衰退していくだけだった村内の風景が少しずつ変わり始めています。

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「人の往来が、道をつくり、地域を元気にしていく。」
福井さんは自身の体験や村で起こっている事象からも、改めてそう感じました。

また、こうした課題を解決していくためのヒントは存在しているとも福井さんは考えています。
西粟倉村の人口は、1500人程ですが、村を訪れる人数は道の駅だけでも年間数十万人と非常に多くなっています。
そして、人の往来に必要な「目的地」となるべき場所も多く点在しています。
例えば、歴史の深い寺社や遺跡、ヒメボタルの飛び交う森林や手付かずの原生林。最近では、カフェやゲストハウス等観光スポットも増えました。また、地区の活動で新しい公園の構想が誕生したり、芝桜や冬のスカイランタンといったイベントや、祭行事の復活なども起こってきています。

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こうしたスポットやイベントを周遊先とし、繋いで、巡らせる。
たとえば、レンタルサイクルの設置、村内をめぐるツアー企画、民泊先の用意、各地区の祭りへの参加など、点在していたヒト・モノ・コトを整理し繋げる。繋がった先がまた新たな周遊のポイントになる。周遊によって人の流れが生まれた場所には、例えば軒先でラムネや野菜を売ったり、観光案内のような小さなビジネスが自然と生まれることに繋がるかもしれない。

今それぞれで起き始めている小さなうねりが、人がめぐることで一つにまとまったら、それは大きなうねりになる。大きなうねりができたら、また小さなうねりが生まれ始める。
その先には、地域住民の笑顔が待っている。

「やっぱり、人が往来している地域は魅力的だと思います。一緒に周遊の仕組みや、人の往来する村をつくりませんか?」

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こんな人に来てほしい!

  • 人の往来に興味がある人

  • 事業化のアイディアを出せるような人

  • 村内の魅力の再発見を楽しみながらできる人

  • 地元住民が忘れているような魅力に気付ける人

  • 観光が好きな人

 

こんなことしてほしい!

  • 周遊の仕組みを考えて欲しい

  • 移動手段について成功している地域のリサーチ、研究、発信をしてほしい

  • 村内・村外テストツアーをしてほしい