林業×農業から生まれた、「山ぎわ産業」

n-theme-13_02.jpg

提案者:西粟倉村役場 産業観光課 白籏佳三さん

「山ぎわが変わったら、これからの中山間地域に新しいイノベーションが起こるよ」
そう話すのは産業観光課の白籏佳三さん。

ここでいう山ぎわとは、山の斜面と、隣接する水路、水田という中山間地によくある地形のこと。このエリアの水田は、道や人家から離れていることもあり、だんだんと人の手が離れ、耕作放棄地が徐々に広がっています。

n-theme-13_02.jpg

現在は村のエネルギー政策を担当している白籏さんは、前職で自然環境の調査などを専門にするコンサルティングを行うなど、川や森で遊んだりと、自然が大好き。山菜のこと、キノコのこと、川魚のこと…村の自然のことをなんでも教えてくれる方です。そんな自然を愛し楽しむ達人である白籏さんだからこそ、村の自然の豊かさを回復させていきたいという想いをとても強く持っています。

この山ぎわを活用した新しい産業が出来ないか、白籏さんはこう提案されます。

n-theme-13_04.jpg

「今は、生活圏から見ると放棄水田、山側から見ると荒れた斜面になっている。ここにはこんな風に、水路の周りを帯状にタラの芽、コシアブラ、フキ、ウドナが育っていて、斜面はアケビ、クリ、クルミなんかが自然に育つ。スギやヒノキのような経済林だけでなく、こういった様々な樹木が育つようになると西粟倉はもっと魅力的になる。」

自然の地形に合わせ、農業と林業を組み合わせた新たな産業、それが山ぎわ産業である。

西粟倉では、放棄水田が増加しており、今後10年以内に山ぎわの水田のうち50%以上が放棄されることが予想されています。さらに、放棄水田が増えることで鹿やクマなどの獣が山から降りて来やすくなり、山ぎわの農地は獣害による被害も今後増えていくことになるでしょう。

ただ、山ぎわ産業が叶えば、こういった被害を減らせる他、季節を通して山菜が収穫できるようになります。さらに山側ではキノコ類や養蜂、ジビエなどもっともっと広がる可能性があります。そうなることで、村内からも期待の声が聞こえてきます。

西粟倉のローカルベンチャーとして、フレル食堂を営む西原さんはこう話します。

「山菜は時間が経つとダメになってしまいますので、鮮度がとても重要です。野菜もそうですが、やっぱり朝採れた食材をすぐに届けてもらえると嬉しいですね。」

n-theme-13_01.jpg

山ぎわ産業が確立されると西粟倉で採れた食材を西粟倉で食すことができる、地産地消にも繋がっていく。村内の飲食業を営むローカルベンチャーからも、村内産の食材需要が高まってきています。

「雪が溶け、新芽が芽吹きはじめる山は本当に美しいです。そこに白いコブシの花が咲くと、ああ、春が来たなとさらに嬉しくなります。今は経済林が多く、春に白い花を見かけることはあまり多くありませんが山ぎわ産業が確立されたら、一昔前のように白い花々がそこらじゅうで春を告げてくれると、嬉しいなと思います。」

n-theme-13_01.jpg

タラの芽やウドナは春、アケビやクリは秋、のように収穫時期がずれることで、年中山ぎわで人が作業し、獣害の予防策ともなる。

今そこに手を出せばまだ自分たちの子供や孫の世代に間に合う。そんな山ぎわを、一緒に作っていきませんか?

こんな人に来てほしい!

  • 本気でやってくれて、周りから応援されるような人人
  • 人間的に真面目に取り組む人
  • 信頼できる人
  • 途中で投げ出さない人
  • 表面的な営業ではなく、本質的に営業の人
  • ほんとうにちゃんと人に話を聞く人

こんなことしてほしい!

  • 山ぎわの周辺エリアの所有者ヒアリング
  • 旬の山のものについてのリサーチ